浄土宗新聞

冬の鳥取、カニ三昧 期間限定が続々登場! 若林商店

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鳥取県鳥取市・東善寺檀信徒

 毎年11月上旬、鳥取では松葉ガニ漁が解禁となる。松葉ガニはオスのズワイガニのことで、鳥取では松葉ガニ漁の始まりは冬の訪れを告げる風物詩。毎年、初競りの話題が新聞の紙面を飾る。楽しみはブランドガニ「五輝星」の初値だ。

大きいほうが松葉ガニ、小さいほうが卵入りの親ガニ(価格は要問い合わせ)


「今年は最高値が1匹280万円。去年が100万円でしたから上々ですね」
 出迎えてくれたのは賀露港で鮮魚販売「若林商店」、お食事処「若林」を営む若林美保さん。
「松葉ガニ漁は春先まで続きます。水揚げの日は、来たぞー! って、お祭り騒ぎ」と、笑いながらも作業の手は止まらない。
 ゆでた松葉ガニをいただいてみると、脚にも甲羅にも身がいっぱい。上品な甘みがじゅわ~。甲羅の中にはカニ味噌もたっぷり。身を集めてカニ味噌を一緒にごはんにのせると至福! 
 地元では、ズワイガニのメスは〝親ガニ〟と呼ばれ、みそ汁に入れるのが定番という。軽く煮て、味噌を溶くだけで驚くほど濃い甘みと旨味が出る。思わず甲羅にかじりつくと、卵のプチプチ感とカニ味噌の磯の香りが広がった。
「卵入りの親ガニは年内限定で、その後は1~2月限定の水ガニ。水ガニは脱皮したばかりの松葉ガニで、身がつるんと抜けるほどジューシー! 値段も手頃なので、地元では大人気なんですよ」
 鳥取は限定もののオンパレードだ。カニ以外にも、冬はアカガレイ、秋から翌年春まではモサエビ、夏は岩牡蠣や白イカも味わえる。

お食事処 若林で一番人気が「焼きガニランチ(3680円)」


「直販所の隣ではお食事もできますし、お電話いただければ旬のものをお送りすることもできますよ」と美保さん。 
 お取り寄せするのもいいが、旅するのもいい。鳥取には美味しいものはもちろん、かの有名な鳥取砂丘、数々の温泉、民芸、神話や歴史など、楽しみのネタがたくさんあるのだから。
(フードライター:藤岡操)

お店は賀露港前にあり、大きなカニが目印

〒680-0907 鳥取県鳥取市賀露町北1-8-12
TEL:0857-28-2443
※お食事処若林はTEL:0857-31-1178
■営業時間=9時〜17時
※お食事処若林は11時〜14時、17時〜21時
(日曜・祝日は11時〜21時)
■定休日=火曜日(直売所はHP参照)
■JR「鳥取駅」からバス(賀露循環線)で賀露神社前バス停徒歩1分
■HP=https://waka2443.com/
■通販あり(HPから)