浄土宗新聞

いちご本来の味がする!朝摘み完熟、近江富士いちご 近江富士いちご園 苺屋 はな

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滋賀県野洲市・宗泉寺檀信徒

 京都からJR琵琶湖線に乗り野洲川を超えると、左手に美しい形の山が見えてくる。野洲にある三上山、通称「近江富士」。登山客にも大人気の山だ。その麓でいちごを栽培するのが、「苺屋はな」の土川徳明さん。

いちご1パック680円(直販価格)。ふるさと納税の返礼品にも採用されている

「水は近江富士の山水を貯めた『御池』から引いています。いちごにとって水はとても重要で、水が多すぎるといちごは大きくなり、気温が上がるとさらに水を欲しがります。根が冷えていると水を吸えなくてしんどい。しんどい思いをしたいちごは美味しくないんです」
 ハウスに入ると、元気に葉を広げ、色づくいちごが目に飛び込み、ハチの羽音が全身に響く。一瞬にして力強い生命力に包まれた。
 土川さんのいちごは洗わずそのまま食べられる。農薬に頼らず、よく観察し、いちごの気持ちになって手入れをしているから。またITをフル活用し、温度、水の量などを正確に管理。この2本柱によって、健やかないちごが育つのだ。
「いちごは傷みやすいので、流通過程で赤くなるように、完熟前に収穫するのが一般的です。でも、一番美味しいのは完熟。うちでは、日の出前の一番糖度が高い完熟いちごを、家族皆で収穫します」
「苺屋はな」のいちごは、味も香りも格別だと知る人たちは収穫の季節を待ち焦がれている。予約を欠かさない人、色々な品種を楽しみに毎週訪れる人も。時折、ジャムの甘い香りが漂うのも、この辺りの風物詩だ。

一番人気の「あめじゃむ」


 人気商品はいちごジャム類。ジャム作りは妻の千穂さん、いちご大福は娘の真穂さんが担当。「ジャムはチーズによく合います。滋賀県のもち米を使ったいちご大福も、すごく美味しい!」と、土川さん。
 いちごの時期は1~6月。梅や桜の季節に近江富士に登り、麓を散策しながらいちご大福をいただき、完熟の近江富士いちごをお土産にするなんて、最高の旅だ。
(フードライター:藤岡操)

土川徳明さん、真穂さん、宗泉寺の兼岩龍善住職。住職も同園いちごの大ファン。

〒520-2332 滋賀県野洲市妙光寺215
TEL:080-1458-2942
■営業時間=10時〜13時
※販売予定はHP参照(自動販売機あり。売り切れ次第終了)
■定休日=不定休
■JR「野洲駅」から車で約10分
■HP=https://ichigoya-hana.com/
※いちごの予約はHP記載のLINEより