浄土宗新聞

その日獲れたばかりの 新鮮な魚介類が味わえる老舗の料亭  島料理 末廣

投稿日時

島根県隠岐の島町・善立寺檀信徒

新鮮な魚介類を惜しみなく使用した隠岐三昧コース
新鮮な魚介類を惜しみなく使用した隠岐三昧コース

島根半島の北方、約50㎞の日本海に浮かぶ隠岐の島、その玄関口にあたる西郷港すぐ側にあるのが、島料理末廣。末廣の名で当地において営業を続けること約100年という、島きっての老舗料亭として賑わい続けてきた名店である。
店内は人数に合わせて区分けされた個室が中心という落ち着いた風情。家族や気心の知れた仲間だけでなく、接待などでの利用が多いというのも、なるほどと頷ける。
この雰囲気の良さに加えて、お店を特徴付けているのが、料理の美味しさだろう。地元で獲れた新鮮な魚介類が味わえるというのだからたまらない。
女将さんの髙村真里美さんに、人気の秘密について聞いてみたところ、開口一番、「その日に獲れたお魚を提供しておりますから……」と返ってきた。
仕入先は、何とすぐ目の前にある漁協とあって、新鮮さは抜群! それを見事な調理でお客さまに提供するというわけだから、馴染み客が増えるのも当然だろう。
料理は、コースがメインで、隠岐三昧コース(8800円〜)がオススメ。その日獲れた魚介が中心とあって、品揃えは日によって異なるが、取材したこの日のメニューは、ツヅリ(クロソイあるいはキツネメバル)の姿造りやイサキ、ブリなどのお刺身に加え、アワビの酒蒸し、バイ貝の煮付けなど、品数の多さに目を見張るばかりであった。
大きくミルキーな岩ガキを口いっぱいに頬張れただけでも、幸せを感じてしまうのだ。シメのお寿司も、テンダイやサザエ、ブリ、タコなどが満載で、これにデザートなども付くから申し分なし。その他、旨味がたっぷり詰まった隠岐牛ステーキ(6600円〜)も人気だとか。
また、「食べたいものがあれば相談してみてください」との心遣いも嬉しい。気立ての良いこの女将さんの明るさもまた、このお店の人気を支えている大きな理由のようだ。
(ライター:藤井勝彦)

店舗情報

黒い瓦屋根となまこ壁風の、歴史の重みと気品を漂わせた外観も印象的

〒685-0014 島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾の一48-28
TEL:08512-2-0014
■営業時間=11時〜14時、16時〜21時、要予約
■定休日=不定休
■ポートプラザ前バス停から徒歩1分
■駐車場なし
※価格は税込
※テイクアウトあり(要問い合わせ)