浄土宗新聞

桃の果汁があふれる 「桑折桃ふく」が絶品  手作り菓子工房 大野屋

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福島県桑折町・大安寺檀信徒

2代目が和菓子、3代目が洋菓子と、親子2代の味を堪能することができる

奥州の名将・独眼竜政宗を輩出した伊達氏発祥の地として知られる福島県伊達郡桑折町。
奥州街道と羽州街道が交わる要衝としても栄える歴史と文化の町で、昨今はこれに加え、桃の栽培が盛んな所として知られている。特に高品質な桃を生産して、皇室・宮家にも献上。「献上桃の郷」とまで呼ばれている。
その自慢の桃をふんだんに使ったスイーツを製造販売するのが、今回紹介する手作り菓子工房大野屋。
駅から徒歩十数分、同町のシンボル・旧伊達郡役所を目指して、メインストリートを進み、同店の菩提寺・大安寺を過ぎてすぐ右手に見えてくる桃色の可愛い建物が大野屋だ。
店内に入ってからも、もう一度驚かされる。左手のショーケースに和菓子が、右手のショーケースに洋菓子が、仲良く並んでいるからだ。
2代目店主・大野隆男(おおのたかお)さん(70歳)が和菓子を、息子さんの雅史(まさふみ)さん(38歳)が洋菓子を担当。親子2世代が仲良く同じ店内で、和洋菓子店を営んでいるのだ。初代の寛男さんが昭和25年に同地で和菓子店を創業して以来70有余年、今では桑折町きってのおしゃれなお店として、地域に親しまれ続けている。
自慢の逸品は、桑折町で採れた絶品の桃を使った「桑折桃ふく」(216円)。桑折町特産の桃「あかつき」に加え、甘さ控えめの白あんと生クリームが、くず粉を使用した大福餅に包まれている。
ひと口頬張れば、大粒の桃から果汁がジュワ〜ッ!幸せな気分にさせてくれる。全国菓子大博覧会で大臣栄誉賞を受賞した「大野屋のあんぱん」も、甘さ控えめのこしあんが薄皮で包まれた逸品である。
また、雅史さんが手がける洋菓子では、ベルギー産のチョコレートを使用したベイクドショコラや、2種類のチーズにサワークリームを加えたベイクドチーズなどが絶品。親子2代の味を存分に楽しみたいものである。
(ライター:藤井勝彦)

店舗情報

桃色の可愛い外観が目を引く。老舗ながらもおしゃれな造り

〒969−1614 福島県伊達郡桑折町字本町3
TEL:024−582−3165
■営業時間=9時〜19時
■定休日=第3火曜日、水曜日
■JR「桑折駅」より徒歩約15分
※価格は税込