浄土宗新聞

日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第15回 「三唱礼・三身礼」

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感謝の心 礼拝で「三唱礼・三身礼」

三唱礼
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

三身礼
南無西方極楽世界本願成就身阿弥陀仏(なむさいほうごくらくせかいほんがんじょうじゅしんあみだぶ)
南無西方極楽世界光明摂取身阿弥陀仏(なむさいほうごくらくせかいこうみょうせっしゅしんあみだぶ)
南無西方極楽世界来迎引接身阿弥陀仏(なむさいほうごくらくせかいらいこういんじょうしんあみだぶ)

意訳
本願を成就され、光明により衆生をお迎えくださる、西方極楽世界の阿弥陀さまに帰依いたします。

【資料】毎日のおつとめ


「三唱礼」「三身礼」は、いずれも再び阿弥陀さまへの帰依を表明するとともに、「おつとめ」のはじめのほうでお迎えした諸仏諸菩薩への〝お別れ〞の意味を込めて唱えるものです。地域・寺院によってどちらを唱えるかは異なりますが、なじみのある方を唱えればいいでしょう。ここでは「三唱礼」を中心に説明します。
「三唱礼」は抑揚(節)をつけて阿弥陀さまの名をおとなえし、「三身礼」は阿弥陀さまの大きな三つの特徴を讃えます。いずれも、礼拝とともに帰依の気持ちを表しましょう。

ここで行う礼拝は上礼といい、正座、合掌の状態から立ち上がり、再び座るときに、額、両肘、両膝の5カ所を地に着ける、五体投地をすることもあります。

一回目の「なーむあーみだーぶ」の「あ」のタイミングで左足から立ちあがり、2回目の「なーむあーみだーぶ」は立っておとなえし、3回目の「なーむあーみだーぶ」の「む」で座りはじめ、礼拝。これを3回繰り返します。
礼拝の時に、両掌を上に向けて両耳につけるのは、阿弥陀さまの両足を掌にいただく気持ちを表したものです。これは最高の尊崇の形で、お勤めの最初にお迎えした阿弥陀さまに、最高の礼拝で口にも体にも感謝の心を表すものなのです。

次回は仏さまをお送りする「送仏偈」を解説します。

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毎日のおつとめ
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