連載・特集一覧
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心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第1回
浄土宗で〝第一の聖典〞と位置づけられる書物があります。宗祖法然上人(1133―1212)が著した『選択本願念仏集』(『選択集』)です。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〞とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、微に入り細に入り説き示されています。「お念仏、お念仏っていうけど、どうして?」。こんな素朴な疑問にもしっかりと答えてくれる「念仏指 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第12回 「摂益文・念仏一会」
おつとめの要「摂益文・念仏一会」 光明徧照十方世界念仏衆生摂取不捨 意訳阿弥陀さまの光明は、くまなく全ての世界を照らし、念仏する人々を必ず救いとってくださいます。 念仏一会南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・・・・南無阿弥陀仏 意訳だんだんと高まってきた阿弥陀さまへの想いを胸に、数にとらわれず、一心に繰り返しおとなえしましょう。※念仏一会の -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第11回 「一枚起請文」➁
上人最後の教え 「 一枚起請文」 前回に引き続き、法然上人のご遺言ともいえる「一枚起請文」を解説します。今回は後半部分を中心に説明します。 この外に奥ふかき事を存ぜば、二尊のあわれみにはずれ、本願にもれ候うべし。念仏を信ぜん人は、たとい一代の法をよくよく学すとも、一文不知の愚鈍の身になして、尼入道の無智のともがらに同じうして、智者のふるまいをせずしてただ一向 -
お彼岸の準備をしましょう
秋のお彼岸はいつ? 由来は? 秋のお彼岸が近づいてきました。ここでは、お彼岸の由来、お墓参りやお仏壇のお掃除など、浄土宗が用意したコンテンツをご紹介いたします。 2022年秋のお彼岸はいつ? 秋のお彼岸は、秋分の日とその前後3日間で、令和4年の秋彼岸は9月20~26日です。(彼岸入り=9月20日、中日=9月23日、彼岸明け=9月26日) お彼岸の由来は?どう -
【浄土宗の読む法話】「約束」
「また明日会おうね。」私たちは、家族や友達、また色々な人と会った時、挨拶をします。そして、時には約束も交わします。「次は◯月◯日の◯時にこの場所で。」「今度くる時はまた楽しい話をしましょう。」簡単な約束、重要な約束、色んな約束がありますが、約束とは私たちの未来へのつながりを願った誓いといえます。 私には、Sくんという幼なじみがいました。幼稚園、小学校、中学校 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第10回 「一枚起請文」➀
お念仏の肝要「一枚起請文」 今回から2回に分け、法然上人のご遺言ともいえる「一枚起請文」を解説します。今回は前半部分を中心に説明します。 唐土我朝に、もろもろの智者達の、沙汰し申さるる観念の念にもあらず。また学問をして、念のこころを悟りて申す念仏にもあらず。ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生するぞと思いとりて申す外には別の仔細候わ