浄土宗新聞

あの美しい景色に想いを寄せ 大本山と特別寺院が能登半島地震復興祈願札 頒布あの美しい景色に想いを寄せ 大本山 金戒光明寺 特別寺院 誕生寺

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大本山金戒光明寺(京都市左京区=藤本淨彦台下)と、特別寺院誕生寺(岡山県久米南町=漆間勇哲住職)が、令和6年能登半島地震の復興支援として特別祈願札を頒布している。

能登半島地震復興祈願札。札には世界の平穏を願う経文「祝聖文」が記されている
能登半島地震復興祈願札。札には世界の平穏を願う経文「祝聖文」が記されている


これは、金戒光明寺が被災地支援の募金活動をはじめるにあたり、職員の伊藤英亮師が、以前より同寺の限定御朱印を手掛けているイラストレーター・田中真弓さんが石川県出身であることから、能登半島を題材にした祈願札の頒布を発案、田中氏にデザイン作成を依頼、また広く支援の輪を広げたいとの思いから、長く親交のある誕生寺の漆間住職にも協力を呼びかけ、両寺で募金活動と祈願札の頒布を行うことになった。
「能登半島地震復興祈願札」と名づけられた祈願札は、能登半島の名勝、輪島市の千枚田(写真左)と、珠洲市の禄剛崎灯台(写真右)の描かれた2種類があり、二つのお札を繋げると能登半島に虹が掛かる一枚の絵になる。デザインには、能登半島の美しい景色を思い出してもらい、一日も早く復興が成し遂げられ、この景色をまた楽しめるように、との願いが込められているという。
伊藤師は「祈願札に興味を持ってくれた参拝者が多く、募金に協力してくださるのでやってよかった。能登の復興の一助になれば」と語り、漆間師は「この募金活動を通じて一人でも多くの方が能登に想いを馳せてくれたら嬉しい」と話す。
祈願札は、金戒光明寺では大殿、誕生寺では寺務所で募金を行った人に手渡される。