浄土宗新聞

95名の新たな僧侶が誕生 知恩院・増上寺 伝宗伝戒道場成満

修行を終え、清々しい表情で進む修行僧たち(総本山知恩院提供)

修行を終え、清々しい表情で進む修行僧たち(総本山知恩院提供)

浄土宗の教師(僧侶)になるための最後の修行である伝宗伝戒道場が、12月5日から25日まで総本山知恩院(=京都市東山区・伊藤唯眞猊下)で、12月7日から27日まで大本山増上寺(=東京都港区・八木季生台下)で行われ、計95名の新たな僧侶が誕生した。
伝宗伝戒道場とは、浄土宗が伝承する重要な「宗」の系譜と、浄土宗僧侶が守るべき「戒」を授かる道場で、双方を授かって初めて、浄土宗の正式な僧侶となる。
両道場の修行僧は、新型コロナウイルスの感染予防に努めながら、三週間にわたる修行を経て、伊藤猊下・八木台下それぞれから「宗脈」と「戒脈」を授与された。
道場の全日程を終えた修行僧の表情からは、自身の成満への喜びとともに、新たなスタートに身を引き締める様子が見受けられた。