「東北サンガ」など4宗教団体 漁網と船外機を塩竈市へ寄贈
佐藤市長(中央)に寄贈品の目録を渡す戸松理事長(右から3人目)ら
東日本大震災で被災した宮城県塩竈市浦戸諸島の寒風沢島の復興支援を続けている仏教ボランティア団体「東北サンガ」など仏教とキリスト教の4団体が、塩竈市に漁網と船外機を寄贈、6月3日、同市のマリンゲート塩釜の桟橋で寄贈式が行われた。式には佐藤光樹市長をはじめ市や島、各宗教団体の関係者ら約20名が出席した。
この度の寄贈は、東北サンガの窓口を務める塩竈市雲上寺副住職・東海林良昌師が、全日本仏教会、世界仏教徒連盟、末日聖徒イエス・キリスト教会の3団体に呼びかけ、各団体が賛同したことで実現した。
寄贈品については、東海林師らが、寒風沢島の活性のため、島に移住し地場産業の刺し網漁を学ぶ地域おこし協力隊員の鎌田雄大氏らと協議を重ね決定。地元で盛んなシラウオやタコ漁に使う小型船に装着する船外機(取り外し可能な小型エンジン)と、消耗品である漁網40枚が選ばれた。
寄贈された船外機と漁網は、今後、地域おこし協力隊員らが使う。
世界仏教徒連盟執行役員を務める全日本仏教会・戸松義晴理事長は「人の幸せを願うのはどの宗教でも同じ。自立を目指す漁師たちが、幸せな生活を送ってもらえれば」と話した。