毛利元就ゆかりの千手観音菩薩立像 18年振りの秘仏開帳 広島教区

広島県安芸高田市の清住寺(藤原貴道住職)が4月18、19日の両日、戦国時代の名将・毛利元就(1497‐1571)ゆかりの千手観音菩薩立像のご開帳を行った。33年に一度の好機とあって、市内外から約520人の参拝者が訪れ、静かに手を合わせた。
同像は、頭部から胴体までを1本の材木から彫り出す「一木造り」の手法で制作された、像高152㌢の古像。本来は33年に一度のみ公開される秘仏で、18年前の修復時以来の公開となった。
同寺に伝わる縁起によると、元就が出陣のたびに戦勝祈願をしていたとされ、天正17年(1589)に孫の輝元が広島城へ移そうとした際には「岩のように重くなり動かなかった」との伝説も残る。その後、元和年間(1615〜24)に同寺を中興した心誉林貞和尚の夢枕に観音像が現れたことから、同寺に安置されたという。
期間中、参拝者には同像の木版写しや資料が配られたほか、甘茶とお菓子が振る舞われ、限定の御朱印も授与された。藤原住職は「広くすべての人を救いたいという観音さまの慈悲を感じていただき、このご縁を次の世代につなげていきたい」と話していた。