平和への願い 戦没者を追悼 浄土宗平和誓願法要 厳修 浄土宗平和協会

浄土宗(川中光敎宗務総長)と法然上人のみ教えを基に「世界平和への貢献」を目的に活動する浄土宗平和協会(廣瀬卓爾理事長)が6月25日、北海道札幌市にある新善光寺で「浄土宗平和誓願の集い」を開催した。
これは、同協会が、令和6年の浄土宗開宗850年を記念し、世界平和への意識向上を目的に、令和4年から全8回にわたり全国各地で実施しているもの。今回はその第5回目。
当日の平和誓願法要では、川中総長を導師に、井上歩導北海道第一教区教区長、大高有光北海道第二教区教区長が脇導師、同教区僧侶が式衆を務め、オンラインの参加者を含めて、子どもから大人まで80名が参列し、戦没者を追悼した。
川中総長は法要中の宣疏(法要の意趣を述べる文)で、世界唯一の被爆国である日本が世界平和の先導者となるべきであると言及。また宗祖法然上人のみ教えの心を大事にする浄土宗宗徒らが経典に説かれる「兵戈無用(「武力を用いない」の意)」の一文を体現する重要性を述べ、世界平和を祈念するとともに第二次世界大戦の戦没者の冥福を祈り、争いのない世界を願った。
川中総長は、法要後の挨拶で「参加者の皆さんと共に、世界の平和を願う活動を北海道で開催することができ、いい機会となった。これからの世界平和を考えていく際に、浄土宗の教えを日本だけではなく世界に広まるように活動していくべきである」と語った。
法要後には、同協会が、戦時中の浄土宗の歴史検証をするために、全国の浄土宗寺院に当時の生活や軍事に関する資料の提供を呼びかけ収集された戦時資料を、廣瀬理事長が解説。
続いて、北海道弟子屈町元教育委員会教育長の小林俊夫氏が登壇し、蝦夷地であったコシャマインの戦いを含む3つの大きな戦いや北方領土の国境の変遷など、北海道史について講演し、参加者は、真剣な眼差しで話を聴いていた。
