浄土宗新聞

ブラジルの大地に根づく地蔵信仰 浄土宗イビウーナ日伯寺で「地蔵まつり」

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「ともいき道場」の書道体験で日本文化に親しむ参拝者ら。真剣な表情で筆を走らせ、和やかなひとときを過ごした

南米開教区の浄土宗イビウーナ日伯寺(櫻井聡祐主任)で7月18日、「地蔵まつり」と寺院での生活や日本文化に親しむ体験型イベント「ともいき道場」が開催され、檀信徒や地域住民ら約20名が参拝した。
 この催しは、不慮の事故で逝去した同寺の土地寄進者の義弟(同寺前総代)が、その供養のために地蔵尊像を寄進したことに始まり、現在は先祖供養や子孫繁栄を願う行事として定着。さらに、入植初期の風土病や事故で命を落とした多くの日本移民の歴史を偲び、今日の豊かさに感謝を捧げる場としての役割も担っている。
 法要では櫻井主任が導師をつとめ、参拝者とともに『地蔵和讃』を奉唱。さらに、木魚を打ちながら一同で念仏をとなえ、堂内には力強い声が響き渡った。続く「ともいき道場」では、数珠作りや書道といった日本文化を楽しみ、夕刻には境内高台から美しい夕陽を鑑賞した。
 櫻井主任は「お地蔵さまのご加護と、境内を彩る満開の花々に包まれながら、亡くなった方々と今を生きる方々が、悲しみを乗り越えて互いの存在の大切さに気付くひとときを過ごしていただきたいと願っています」と語った。