浄土宗新聞

社会に多様な価値観を西村宏堂師による初のアート個展

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作品を背に笑顔を見せる西村宏堂師。作品を通じ、命のつながりと多様性を発信した(写真提供:西村宏堂師)

浄土宗僧侶でありメイクアップアーティストやLGBTQ活動家として世界的に活躍する西村宏堂師が、初となるアート個展「Cells-細胞-」を8月5日から11日まで伊勢丹新宿店(東京都新宿区)で開催した。
 西村師は、平成元年生まれの37歳。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、アメリカを拠点にメイクアップアーティストとして活動され、同27年に浄土宗の僧侶となった。
 展示会の題名となっている「細胞」は、互いに影響し合いながら生きる私たち一人ひとりであり、ひとつの細胞が傷つけば身体全体に影響が及ぶように、社会もまた誰か一人の苦しみと無関係ではないという意味が込められている。
 同展は、「私たちは本来つながっている」をテーマに多様性や共生への願いを表現。細胞のほかに蓮の花や月などをモチーフにした約150点の作品が展示された。
 極楽浄土に咲く蓮の花を表現した作品は、「私は私の色で輝いていい」といった想いが込められており、月の絵『私も救われる』では、西村師が修行の際に、「月の光がすべての人を平等に照らすように、身分や立場に関係なく、どんな人も平等に救われる」という浄土宗の宗歌『月かげ』に出会い、自身が救われた経験を基に描かれている。
 西村師は、「これらの絵が、皆さんにとって自分自身を励ますきっかけになればうれしい」と語った。