浄土宗新聞

新浄土門主に福𠩤隆善台下 名誉門主に伊藤唯眞猊下

投稿日時
伊藤唯眞名誉門主
福𠩤隆善猊下

福𠩤隆善台下 新浄土門主に上任

浄土門主・総本山知恩院(京都市東山区)第88世門跡・伊藤唯眞猊下の任期満了に伴い、10月7日に浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎宗務総長)が浄土宗宗務庁(京都)で開催された。
 同委員会では、後任として大本山百萬遍知恩寺法主・福𠩤隆台下を浄土門主、並びに同院第89世門跡に推戴することを決定した。任期は本年10月26日から令和12年10月25日までの4年間。
 福原猊下は昭和16年生まれの85歳。昭和39年に龍谷大学文学部仏教学科を卒業し、同45年に同大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得満期退学。その後、宗立の佛教大学に奉職され、長年にわたり研究と後進の指導にあたられた。平成17年1月に文学博士号を取得、同年4月には同大学長に就任(同21年まで)、同大の運営と発展に尽力された。
 また、佛教大学名誉教授、叡山学院名誉教授、中国佛学院名誉教授などを務め、国内外における仏教教育の振興と後進の育成にあたられた。平成12年から同27年まで京都市北区の上善寺住職を務められ、在任中は、檀信徒への布教・教化に邁進され、お念仏の普及に努められた。
 浄土宗内においても、日中友好浄土宗協会理事長や勧学院勧学職などの要職を歴任。平成27年7月より大本山百萬遍知恩寺第75世法主に就任、令和8年までの3期11年間にわたり同大本山の興隆に寄与された。
 主な著書は『浄土仏教の思想 第十巻―隆寛―』『観念と称名(上下)』など多数。

伊藤唯眞猊下 名誉門主に

浄土門主・総本山知恩院第88世門跡として宗門を教導し、その発展にも尽力された伊藤唯眞猊下は名誉門主・名誉門跡となられた。
 伊藤名誉門主は昭和6年生まれ。同28年に佛教大学を卒業後、同33年に同志社大学大学院文学研究科博士課程(文化史学専攻)を修了。同49年に佛教大学教授、同56年に文学博士となられた。平成元年には同大学長に就任されたほか、京都文教短期大学学長、家政学園(現・京都文教学園)学園長を歴任された。
 宗内では、浄土宗総合研究所客員教授、勧学院勧学職、布教委員会委員長などの要職を歴任。平成19年に大本山清浄華院第81世法主、同22年から令和8年までの16年間にわたり、浄土門主・総本山知恩院第88世門跡を務められ、浄土宗僧侶の育成、宗門ならびに、同院の発展に寄与された。
 多数の著書があり、昭和57年には自著『浄土宗の成立と展開』で第十三回浄土宗学術賞を受賞している。