浄土宗新聞

遠くても一度は参れ善光寺 令和4年度御開帳 日程

開闢大法要の様子(写真提供:善光寺)

開闢大法要の様子(写真提供:善光寺)

七年に一度だけ行われる長野・善光寺の御開帳。本来であれば昨年4月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症まん延のため延期を余儀なくされました。一年の延期を経て営まれる盛儀に足を運んでみてはいかがでしょうか。

前立本尊御遷座式―4月2日

御開帳前日の午後に行われる「前立本尊御遷座式」。
白装束の男性たちが秘仏である前立本尊が納められた厨子をのせて、御宝庫から本堂まで運びます。
本堂では、一山住職がその厨子を担いで内々陣にお遷しします。

開闢大法要―4月3日

善光寺では浄土宗と天台宗の僧侶が毎朝お朝事(お勤め)を行っていますが、御開帳初日は特別な意味を持ちます。
朝6時、住職の手によって前立本尊の厨子が開かれます。
その後、午前10時からそれぞれの宗派の僧侶により、開闢大法要が営まれ、善光寺の御開帳が始まります。

中日庭儀大法要―浄土宗:4月23日 天台宗:5月7日

御開帳の中でもっとも重要な法要。きらびやかな衣装をまとったお稚児さんを先頭に、一山住職の行列が前庭へと進み、本堂前に立つ回向柱の前で法要を執り行います。
僧侶に差し掛けられる真っ赤な傘、蓮の花をかたどった散華など、極楽を思わせる世界が広がります。

結願大法要―6月29日

88日間にわたる善光寺御開帳は、「結願大法要」によって締めくくられます。
多くの人々が見守る中、善光寺を護る浄土宗・天台宗それぞれの僧侶によって法要が営まれます。
そして 同日午後5時の夕座法要において人々と縁を結び、極楽浄土への道を授けた前立本尊の厨子の扉が静かに閉められます。

前立本尊御還座式―6月30日

前立本尊が御宝庫にお還りになるための儀式。
これまで前立本尊に成り代わり、人々に御利益を授けてきた回向柱の前で、法要が執り行われます。そして白装束の男性が担ぐ輿に前立本尊をのせて御宝庫へと向かい、扉が閉められて再び封印が成されます。