浄土門主 伊藤唯眞猊下 4期目再任へ
伊藤唯眞猊下
浄土門主伊藤唯眞猊下(知恩院第88世)の任期満了に伴い、浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎宗務総長)が10月6日、浄土宗宗務庁(京都市東山区)で開かれ、伊藤猊下の4期目の推戴が全会一致で決まった。任期は令和4年10月26日から令和8年10月25日までの4年間。伊藤猊下は昭和6年生まれの91歳。昭和28年に佛教大学を卒業後、同33年に同志社大学大学院文学研究科博士課程(文化史学専攻)修了、同49年に佛教大学教授、同56年に文学博士となる。平成元年には同大学学長に就任されたほか、京都文教短期大学学長、家政学園(現京都文教学園)学園長を務めるなど、教育に尽力された。
また、浄土宗内では、浄土宗総合研究所客員教授、勧学院勧学職、布教委員会委員長などの要職を歴任されたほか、平成19年に大本山清浄華院法主、同22年から浄土門主・総本山知恩院第88世門跡を務められている。
多数の著書があり、昭和57年には自著『浄土宗の成立と展開』で第十三回浄土宗学術賞を受賞した。