京都守護職就任160年記念行事 時代と宗派超え 忠義を讃える
参画寺院の僧侶らとともに、墓前祭を勤める橋本周現師(写真右)
会津藩主・松平容保(1835―1839)が文久2年(1862)に、幕末の京都の治安維持に当たった京都守護職に就任してから、160年を迎えたことを記念した行事が、9月24日、京都市左京区の大本山金戒光明寺(藤本淨彦台下)で開催された。
これは、京都守護職と新選組にゆかりのある金戒光明寺、壬生寺(律宗)、聖護院門跡(本山修験宗)が、その活躍を顕彰するため結成した「京都守護職 新選組巡礼会」が企画したもの。
当日は京都守護職の殉難者ら352霊を祀る金戒光明寺の会津藩殉難者墓地で墓前祭を厳修、同寺執事長の橋本周現師が導師を務めた。法要には約60名が参列、会津藩士らの菩提を弔った。法要後には、新選組局長・近藤勇の剣術流派として知られる、天然理心流試衛館による演武が奉納された。
また墓地に隣接する同寺塔頭の西雲院(橋本周現住職)では、同日限定で容保公の遺墨や新選組に関連する寺宝15点を特別公開した。
橋本師は「今回行った160年の記念行事の後も、京都守護職、新選組の歴史的存在価値の認知を広めるため、顕彰活動を続けていきたい」と語った。
巡礼会参画3カ寺では、1862枚限定で特別御朱印専用台紙の授与を実施中。詳細は【京都守護職新選組巡礼会公式サイト】から。