浄土宗新聞

仏さまへの供養の真心 形にして届ける

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おうみ米一升運動 滋賀教区浄土宗青年会

“近畿の米蔵”とも呼ばれる滋賀県内にある浄土宗寺院の青年僧侶で組織する滋賀教区浄土宗青年会(奥山智海(ちかい)会長)は、令和4年11月27日、教区の事務を行う同教区教務所が置かれた常善寺(草津市)で、滋賀県内の檀信徒から寺院に供えられたお米(仏供米)を提供してもらい、生活困窮者らに届ける「おうみ米一升運動」の集積袋詰め作業を行った。

11月27日、滋賀教区教務所で行われた袋詰め作業の様子
11月27日、滋賀教区教務所で行われた袋詰め作業の様子


同会会員や、佛教大学宗教教育センター学生サポーター団体「カルヤーナ・ミトラ」に所属する学生、同大学教職員ら延べ約40名が参加し、県内480余りの協力寺院から集められた約7トンのお米を選別、それぞれ5キロ、10キロ、30キロの米袋に一つ一つ仕分けした。
これらのお米は、同日に「NPO法人フードバンクびわ湖」、12月19日に「滋賀県社会福祉協議会」に寄託されたほか、随時、同県内の子ども食堂など生活困窮者支援団体に届けられた。
おうみ米一升運動は、平成22年、生活困窮者支援団体「ひとさじの会」の当時事務局長であった吉水岳彦(がくげん)師(東京都台東区・光照院住職)が、食料支援について曽田俊弘(しゅんこう)師(滋賀県甲賀市・浄福寺住職)に相談したところ、「米どころの滋賀県では、収穫したお米を仏さまにお供えする“仏供米”の風習があるので、これを活用してみては」と提案。その後、同会の協力のもと始められた。

滋賀県社会福祉協議会職員にお米を寄託する滋賀浄青会員
滋賀県社会福祉協議会職員にお米を寄託する滋賀浄青会員


翌平成23年3月11日に発生した東日本大震災の際には、混乱期にも関わらず緊急東北支援として約7トンものお米と様々な日用物資を、複数のフードバンクを通じて被災者に届けた。その後も東北被災地を始め、熊本地震、西日本豪雨災害など全国各地の被災地支援活動を実施する一方、県内においては、社会福祉協議会、フードバンク、子ども食堂など、地域社会と連携しながら生活困窮者支援活動を継続して行っている。
奥山会長は、「この活動が始まり12年。皆さまのご協力のおかげで長く続けられていることに感謝いたします。これからも継続していきたい」と思いを語った。