浄土宗新聞

NHK紅白歌合戦 ゲスト審査員に西村宏堂さんNHK紅白歌合戦

投稿日時

昨年大晦日に行われた「第73回NHK紅白歌合戦」に、浄土宗の僧侶で、アーティスト、※LGBTQ活動家の西村宏堂(こうどう)さんがゲスト審査員として出演した。

法衣をイメージした衣装で紅白に登場した西村さん
法衣をイメージした衣装で紅白に登場した西村さん


1989年に東京都の浄土宗寺院に生まれた西村さんは、メイクアップアーティストとしてミスユニバース世界大会などで活躍。2015年に浄土宗僧侶となり、自身がLGBTQの一員で生きづらさを感じた経験から、浄土宗の「皆が平等に救われる」教えを、自身と似た境遇で悩む人たちに伝える活動を行っている。
送では、両親へのカミングアウト時に支えてくれた友人とは、出場歌手のパフュームの音楽がきっかけで友情が深まったと触れた。
放送後、西村さんは「同性愛者の存在が当たり前になったことを、私らしく明るく話すことができました。今後もLGBTQのみならず、多様な人生の形があって、自分を恥じる必要はないことを、私なりに伝えていきたいです」と話してくれた。
※LGBTQ=性的少数派の総称のひとつ。それを他者に打ち明けることをカミングアウトという