ニュース一覧
-
念仏の功徳分け隔てなく 施餓鬼会
施餓鬼会は、主に5月から8月にかけ、多くの寺院で勤められる法要です。仏教には、「あらゆる存在は生前の行いによって6種の世界に生まれ変わりを繰り返す(六道輪廻)」という考え方があり、餓鬼の世界はその一つです。そこに生まれた者は、飲食をしようとするたびに、口に運ぼうとする物が炎と化してしまうため、常に飢えと渇きに苦しむとされています。その餓鬼に施しをするのが「施 -
東京教区教宣師会・ともいき財団 自死に向き合う僧侶たち 宗内の活動や取り組みをリポート
厚生労働省と警察庁が令和4年3月に発表した「令和3年中における自殺の状況」によると、自殺者数は約2万1千人で、男性・約1万3千人、女性・約7千人となっており、女性は2年連続の増加傾向となっている。今回は、宗内で自死支援に携わる人びとや団体に、活動や取り組みを伺った。 自死者追悼法要 東京教区教宣師会 自死により大切な方を亡くした遺族などのために、若手僧侶らで -
八木季生台下 7月末で退任 新法主に小澤憲珠師 大本山増上寺
大本山増上寺(東京都港区)第88世法主・八木季生(やぎきしょう)台下が7月31日付での辞任の意向を示されたことに伴い、5月23日と6月7日の2回にわたり浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎(こうきょう)宗務総長)が東京宗務庁で開催された。同委員会では、後任として東京都八王子市の極楽寺住職・小澤憲珠(おざわけんじゅ)師を推戴候補者とすることを全会一致で決 -
お寺で心静かなひと時を 「夜の写経会」を開催 大本山清浄華院
京都市上京区にある大本山清浄華院(飯田実雄(いいだじつゆう)台下)では、5月から月に一回「夜の写経会」を実施し、話題を集めている。同院は多くの方が参加できる催しを思案する中で、「夜に実施すれば仕事終わりや家事がひと段落した人たちが来やすいのではないか」と、19時からの写経会を企画した。初めての人でも参加しやすいように毎回違うテーマが設けられ、講師は同院法主の -
ユネスコ「世界の記憶」推薦受け 学園祭で仏教イベント開催 大正大学
浄土宗の宗門校で、天台宗・真言宗・時宗などの宗派が共同で運営する大正大学(東京都豊島区)の仏教学科が6月5日、同大学園祭「鴨台祭」(6月4~5日)で、「仏像好きアナウンサー久保沙里菜(くぼさりな)と学ぶ仏教文化遺産」を開催した。これは、大本山増上寺所蔵の「大蔵経」(重文)と天台寺門宗・園城寺が所蔵する「智証大師関係文書(ちしょうだいしかんけいもんじょ)」(国 -
不昧公偲び 愛用茶筌を供養 松江 月照寺
島根県松江市にある月照寺(高梨博昭(たかなしはくしょう)住職)が4月24日、江戸時代の大名で茶人としても知られる松江藩松平家7代藩主・松平治郷(不昧公)を偲ぶとともに、役目を終えた茶筌の供養を営んだ。同市は、 不昧公が茶の湯を奨励したことから茶道文化が深く根付いており、不昧公が好んだ茶菓子や庭園、工芸品などが「不昧公好み」と呼ばれる一つの銘柄となっている。こ