ニュース一覧
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仏教界最大のタブーに挑む 『仏教の大東亜戦争』発刊
殺生を禁じるのが、本来の教えであるはずの仏教。しかし、日本仏教界は明治維新以降、国と一体になって戦争に積極的に加担していった。植民地政策に乗じ、大陸に進出。従軍僧を派遣するとともに多くの寺院が建立された。太平洋戦争時には軍艦や戦闘機が献納され、戦争を正当化する「戦時教学」といわれる教えもひろめられた。各地の多くの梵鐘が金属供出によって消え、東大寺や興福寺など -
開宗850年ポスター制作 二祖対面をテーマに
浄土宗では、令和6年に迎える「浄土宗開宗850年」の令和4年度版慶讃ポスターを制作した。メインビジュアルは昨年に引き続き、本紙「古典から見る 〝この世〟 〝あの世〟の情景」にイラストを提供する墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏に依頼。法然上人が進むべき道に確信を得たとされる「二祖対面」をテーマにし、上人が師と仰ぐ中国の高僧・善導大師との夢の中での邂逅をイメージ -
鮮やかな浄土の様相よみがえる 貞享本當麻曼荼羅 修理後初公開
浄土宗と高野山真言宗で護持する當麻寺(奈良県葛城市)所蔵の綴織當麻曼荼羅 (国宝)を模写した、貞享本當麻曼荼羅(重文)の修理が完了したことを記念した特別展「中将姫と當麻曼荼羅」が7月16日から奈良国立博物館(奈良市登大路町)で始まり、同図が修理後はじめて公開された。當麻寺が本尊と仰ぐ、極楽浄土の様相を表した綴織當麻曼荼羅は、天平宝字7年(763)に織られたと -
箏曲発祥の地で 遺徳を偲び 感謝の供養 大本山 善導寺
福岡県久留米市にある大本山善導寺(阿川文正台下)が7月13日、室町期に活躍した近世箏曲の始祖で同寺の僧であった賢順(1534-1623)の400回忌法要を勤めた。箏曲関係者らが参列するなか、役目を終えた箏爪の供養も行われ、法要後、参列者らに見守られながら本尊のもとに奉納された。奈良時代、唐ヶ谷(福岡県添田町)に中国(唐)から伝来した十三弦の箏が、後に同寺に伝 -
世代をつなぐ交流の場を 「なごみカフェ」・「絵本読み聞かせ教室」 岩手 大念寺
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大槌町で、町の復興を支えようと同町大念寺の大萱生修明(おおがゆうしゅうめい)住職(63) と寺庭婦人の都(みやこ)さん(61) 夫妻が、世代を限らず誰でも利用できる食堂「なごみカフェ」や図書活動など様々な取り組みで頑張っている。(ジ ャ ー ナリ ス ト北村敏泰) カフェは、月1回土曜日に町民交流施設「おしゃっち」で開く -
大本山清浄華院 チャリティーコンサート 平和への想い 歌声にのせて
京都市上京区にある大本山清浄華院(飯田実雄台下)で7月2日午後4時、ウクライナ出身の歌手、カテリーナ・グジーさんを招き、「ウクライナチャリティーコンサート」を開催。約70人が集まり、カテリーナさんが奏でる民族楽器・バンドゥーラの音色と歌声に聞き惚れていた。カテリーナさんは母国の子守唄などを披露した後、戦火にある故郷に言及。「戦争、原発事故、災害、病気がなく、