最新記事一覧
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心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第16回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第15回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第2章善導和尚正雑二行を立てて、しか -
【浄土宗の読む法話】授戒のすすめ
浄土宗にとって大切な両輪といわれる、二大法要があります。一つは五重相伝。もう一つは、授戒会と言います。 花の散りざまも色々。古来先人はその表現を言い変えておられます「梅こぼれ、桜は散りて、椿落ち、牡丹くずれて、人はゆくなり」お互い何時かはこの世を離れる時が来るわけですが、この世を離れて、いったい何処に往くのか!死んで終わりではなく意気揚々と参る極楽世界がある -
浄土門主 総本山知恩院門跡 伊藤唯眞猊下 年頭ご挨拶
年 頭 に 思 う 私どもが人々の平安を祈る偈文に「祝聖文」があります。『無量寿経』巻下に出ます。「天下和順」(国中すべてのものが和らぎ)「日月清明」(日や月が大空に輝き)「風雨以時」(時に応じて雨が降り、風が吹き)「災厲不起」(災害や疫病が発生せず)「国豊民安」(国や民は豊かにまた安らかに)「兵戈無用」(武器を行使せずに戦うことなく)「崇徳興仁」(人々は -
大本山ご法主台下 新年ご法話
浄土宗には由緒沿革により全国に七つの大本山があります。その住職を法主(ほっす)といい、「ご法主台下(だいか)」とお呼びしています。新年にあたり、各大本山のご法主台下から読者の皆さまに一口法話を頂戴いたしました。 大本山 増上寺法主 小澤憲珠(おざわけんじゅ)台下 火の河、水の河の辺に追いつめられた旅人の気持ち、それはそのまま、善導大師ご自身のお気持ちなので -
近松門左衛門 300回忌 滋賀・金龍院所蔵 くつはきの阿弥陀如来が里帰り出開帳 11月22日 福井・鯖江市
滋賀県甲賀市の金龍院(静永秀明住職)は11月22日、歌舞伎・浄瑠璃作者の近松門左衛門300回忌に併せ、所蔵する近松ゆかりの仏像「くつはきの阿弥陀如来」を、近松生誕の地である福井県鯖江市の近松会館で出開帳(本尊を別の場所で開帳すること)した。 本年は近松生誕370年と同300回忌にあたることから、金龍院と鯖江市の近松の里づくり事業推進会議が主催となり企画、命