最新記事一覧
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寺院一体型のホテルで旬を織り込んだ京料理に舌鼓 僧伽小野 京都浄教寺
京都市下京区・浄教寺 今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の影響で、源氏物語ゆかりの地に熱視線が注がれる京都。市内随一の繁華街・四条河原町に降り立ち、「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」へと向かう。 なぜホテルにお寺の名前が? と不思議に思われる方もいるだろう。もともと浄教寺は570年の歴史を持つ浄土宗の古刹であったが、老朽化した伽藍の整備に併せ、「これか -
心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第17回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
令和6年3月
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【浄土宗の読む法話】独りでいても一人じゃない生き方
旧暦2月15日、お釈迦さまは80歳でご入滅されました。35歳でお覚りになってから45年にわたり教えを説いてくださいました。お釈迦さまは当初、お覚りになったものを他の人に説いて伝え教えることをためらわれていました。そもそも言葉で言いあらわすのが難しいのに、説いても伝わらないだろうと思われたからです。しかし梵天さまの三度にわたる願いを聞き入れて説きはじめてくださ -
連載 仏教と動物 第22回 鰐にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第22回目は、狂暴な動物として人々に恐れられる「鰐」を取りあげます。 畏怖される動 -
心健やかに 新たな一年にむけて 節分
「節分」でお馴染みの2月3日。全国各地で「豆まき」をはじめとするさまざまな厄払いの行事が行われます。立春・立夏・立秋・立冬の前日は、各季節の始まりの日とされ、〝季節を分ける〟ことから「節分」と呼ばれます。また、季節の変わり目には疫病を流行らせる鬼が生じると信じられていたことから、節分にて鬼払いを行う風習が生まれたとされます。 鬼を払う方法は、中国の儺(疫鬼