浄土宗新聞

トラブル肌の“駆け込み寺” 120年続く美顔術の真髄とは 北原美顔

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東京都文京区・蓮光寺檀信徒

千代田区の自社ビル内でライン製造を行う化粧品。トラブル肌を抱える人からは絶大な支持を得ている
千代田区の自社ビル内でライン製造を行う化粧品。トラブル肌を抱える人からは絶大な支持を得ている

顔や身体はもちろん、心まで磨かれる気持ちになるエステティック。愛好している方も多いと思うが、東京の秋葉原に120年の歴史を持つサロンがあると聞き訪れた。
その名も「北原美顔」。まだ「美容」という言葉も概念もなかった時代から、美顔術やスキンケア法を提唱してきたパイオニアだ。現代でも、肌の悩みを抱えている人、なかでも吹き出物やニキビに悩む人にとっては“駆け込み寺”と言われる存在であり、舞台用の濃い化粧で肌荒れに悩む芸能人や歌舞伎役者もお忍びで通うという。北原美顔の歴史は明治34年まで遡る。医師の北原十三男氏は、アメリカやドイツに、医師や白粉師と髪結の中間の様な職業があることに注目。ハンガリーで学んだ知識を元に無鉛肌色白粉を考案し、帰国後に開業した。
北原美顔法の施術は当時としても先進的で、火傷や外傷の治療に使われていた最先端の医療器具をドイツから持ち帰ってマッサージに活用するもの。また化粧品の開発にも取り組み、世の女性たちへスキンケア法を伝えていった。
「北原美顔のお手入れ法と化粧品のモットーは、肌が持つ力を引き出すお手伝いをすることです」と話すのは、六代目代表取締役社長で院長の北原邦子さん。十三男氏の孫に当たり、現在も第一線で顧客の肌に触れる、北原美顔雪肌術の伝道師だ。このコースでは、1分間に数千回の振動を与えるバイブトリートメント、エアートリートメントなどでくすみやたるみを効果的にとる。ベストセラーの化粧品は、厳選した高品質の原料を用い職人が時間をかけて作るこだわりの品質だ。
サロンの2階は皮膚科で、長男の博一さんが皮膚科医として常駐する。化粧品は理学部を卒業した長女の容子さんが責任技術者を務めているそうだ。性別・年齢を問わず“すべての方に美しい素肌を”という創業者の想いは、脈々と次世代に受け継がれている。
(ライター:岡本茉衣)

店舗情報

〒101-0021 
東京都千代田区外神田2-3-6
TEL:0120-55-4675
HP:http://kitahara-bigan.co.jp
■営業時間=火~金曜11:00~18:00(美顔術最終受付17:00)、土曜11:00~17:00(美顔術最終受付16:00)
■定休日=日曜・祝日・月曜
■JR「秋葉原駅」より徒歩5分、JR「御茶ノ水駅」より徒歩6分
■駐車場なし
※サロン予約、化粧品注文は電話とHPで受付