浄土宗新聞

柔らかく煮込んだ「もつ丼」と平打ち麺の「タンメン」が絶品 一力食堂

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中央の「もつ丼」900円は、漬物、冷ややっこ、スープ付き。奥は「半タンメン」800円

 中央自動車道一宮御坂ICから車で約10分。モモやブドウの果樹園を右に左にと眺めながら通り抜けると、やがて閑静な住宅街へ分け入る。その途上にあるのが、今回紹介する食事処「一力食堂」、真っ赤な暖簾が目印だ。
 中に入ると、テーブル席奥の調理場で、ご主人の窪田茂夫さん(68歳)と奥さんの孝江さん(68歳)が、甲斐甲斐しく駆け回っていた。奥にある2部屋の座敷を含め、テーブル席が6つ(24席)というこじんまりとしたお店ながらも、評判を聞きつけて味わいにくる県外の人も多いから、日曜といえども休む暇もないほどの人気店である。
 メニューは、「もつ丼」「力うどん」「煮カツ丼」「野菜炒め定食」「タンメン」「ラーメン」「チャーハン」「ホルモン焼」などなど、種類も実に豊富。中でも人気なのが「もつ丼」で、豚のガツ(胃袋)を柔らかく煮込んだ後、タマネギと共に炒めてご飯にたっぷり盛り込んだもの。甘辛いながらも、ピリッと唐辛子が効いていて美味しい。
 さらに驚くのは麺類だ。ここでは「ラーメン」は細ちぢれ麺、「みそラーメン」は中太麺、「タンメン」は平打ち麺と、3種類の太さと形状の違う麺を使い分けているというから凄い!「そりゃあ、一種類にした方が楽ですよ。でも何度か試しているうちに、結局、こうなってしまったのです」とサラッとご主人はいうものの、言葉では言い表せない苦労のほどが偲ばれる。
 加えて、スープも絶品。豚骨や鶏ガラ、野菜、煮干し、昆布などを2〜3時間じっくり煮込んで作り上げたという秘伝のスープが、モチっとコシのある麺と絡んで、味わいをさらに深いものにしてくれる。
 ご主人のご両親と共に始めて早51年。今は奥さんと二人三脚で盛り上げる日々であるが、今後とも地元ばかりか県外の人からも愛され続けることは間違いないだろう。
(ライター:藤井勝彦)

島崎酒造四代目の島崎健一社長。熟ご主人の窪田茂夫さんと奥さんの孝江さん。真っ赤な暖簾が印象的
  • 〒405-0016  山梨県山梨市大野398
  •  TEL:0553-22-2864
  • 営業時間=11時〜13時30分 17時30分〜21時
  • 定休日=木曜日
  • JR中央本線「山梨市駅」から徒歩約20分
  • ■駐車場(10台)あり
  •  ※価格は税込