連載・特集一覧
-
【浄土宗の読む法話】八十八回の手間
「米は八十八回手間がかかるから米って書くんだよ。」そんな忘れてしまったような言葉が自分から出てくるとは思いもよらなかった。 八年ほど前、寺に田が戻ったのがきっかけとなり米作りをはじめる事となった。田んぼで米を作ったことなどまるでなく、何とかせねばということで素人の怖さ、「無農薬」しかも「手植え・手刈り・はさ掛け」と昔ながらの方法で黒米を作ると言う大それた事と -
【こころのケア】Webカウンセリング 3
コロナ禍でのこころのケアをめぐる「新しい生活様式」 Q:嫁いだ娘を頼る母親をどうしたら良いか 母は、私の家から電車で1時間弱の所に父と弟夫婦と二世帯住宅で暮らしています。嫁いだ長女の私は年に数回程度、両親や弟、義妹を訪ねていました。ところが高齢の母がコロナ禍による政府の緊急事態宣言以降、ほぼ1日置きに私の携帯に電話をかけて、不安を何度も繰り返し訴えてくるよう -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第15回 「三唱礼・三身礼」
感謝の心 礼拝で「三唱礼・三身礼」 三唱礼南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 三身礼南無西方極楽世界本願成就身阿弥陀仏(なむさいほうごくらくせかいほんがんじょうじゅしんあみだぶ)南無西方極楽世界光明摂取身阿弥陀仏(なむさいほうごくらくせかいこうみょうせっしゅしんあみだぶ)南 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第14回 「総願偈」
共に生きる 「総願偈」 衆生無辺誓願度 (しゅじょうむへんせいがんど)煩悩無辺誓願断 (ぼんのうむへんせいがんだん)法門無尽誓願知 (ほうもんむじんせいがんち)無上菩提誓願証 (むじょうぼだいせいがんしょう)自他法界同利益 (じたほうかいどうりやく)共生極楽成仏道 (ぐしょうごくらくじょうぶつどう) 意訳衆生は数えようもなく多く、またその煩悩も限りがありませ -
連載 仏教と動物 第14回 羚羊にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第14回目は、温厚なイメージを持つ動物「羚羊」を取りあげます。 お釈迦さまの姿 羚 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第13回 「総回向偈」
功徳を回らし向ける 「総回向偈」 願以此功徳 (がんにしくどく)平等施一切 (びょうどうせいっさい)同発菩提心 (どうほつぼだいしん)往生安楽国 (おうじょうあんらっこく) 意訳このお念仏の功徳を、すべての人々と平等に分かちあい、共に仏道を歩む志をおこして西方極楽浄土に生まれたいと願います。 【資料】毎日のおつとめ 前回の「念仏一会」では、〝阿弥陀さまにすべ