勅許から五百余年古式伝える「引声念仏」響く 大本山光明寺お十夜法要 厳修

10月12日から15日にかけて大本山光明寺(神奈川県鎌倉市=柴田哲彦台下)が十夜法要を営んだ。
十夜法要は、同寺第9世祐崇上人が、後土御門天皇の勅許をうけて勤めて以降、浄土宗寺院で勤められるようになった法要。
その由来は、浄土宗の拠り所とする『無量寿経』の「煩悩や誘惑の絶えない娑婆世界で十日十夜、善行を積むことは、仏さまの世界で千年にわたって善行を修めるよりもすぐれている」との説に基づいている。これは、欲望の多い世界で日々を送る私たちだからこそ、善行を修することが有り難いということ。浄土宗ではお念仏をとなえることが、極楽往生するための最大の善行とされるため、十夜法要では参列者が一心にお念仏をとなえる。
浄土宗の十夜法要発祥の寺である同寺では、独特の節を付けて『阿弥陀経』をとなえる「引声阿弥陀経」や、声を緩やかに長く伸ばしながらとなえる「引声念仏」など、同寺に伝わる伝統的な法式作法が営まれた。
柴田台下御親修の開白法要を皮切りに、台下より任命を受けた唱導師の夏見直貴師(神奈川教区専称寺住職)による法要を厳修。法要では、世界の平和で人々が豊かに暮らせるよう祈念した。
期間中には参道に多くの露店が立ち並び、多くの参拝客が訪れた。