ニュース一覧
-
令和7年度 助成金交付式・活動報告会 寺院が地域社会で果たす役割
浄土宗ともいき財団(佐藤行雄理事長)が寺院・僧侶の公益性ある活動を支援する助成事業の令和7年度助成金交付式と6年度活動報告会が5月29日、東京都内の会場で行われ、全国からの参加者が学びと交流を深めた。助成は今年度で計延べ470件に達し、宗の社会貢献事業として定着している。 地域社会で福祉や教育、防災などさまざまな分野での寺院の活動を後押しするこの事業は、平成 -
尾張徳川家の菩提寺 本堂と御霊屋が重要文化財指定へ
5月16日、名古屋市東区にある建中寺(村上真瑞住職)の本堂と徳川家御霊屋が、国の重要文化財に指定される見通しとなった。 同寺は尾張徳川家初代藩主・徳川義直をはじめとする歴代藩主の菩提寺として江戸時代初期に建立された浄土宗寺院。今回指定された本堂は、1651年の建立だが、1785年に火災で消失し、2年後に再建されたもの。尾張徳川家の威信を背景に造られた壮大な -
極楽浄土からのお迎えを再現二十五菩薩練供養 各地で厳かに
4月から5月にかけ、浄土宗と高野山真言宗で護持する當麻寺(奈良県葛城市)や、法然上人生誕の地に建つ浄土宗特別寺院・誕生寺(岡山県久米南町)などで、二十五菩薩練供養が修された。 この法会は、阿弥陀仏とその脇侍(仏の左右に侍して人々の救済を手助けするもの)の観音菩薩・勢至菩薩をはじめとする25の菩薩たちが、臨終が近い人を迎えに来る様子「来迎」を表す仏教行事で、そ -
増上寺と東博の企画展 盛況 ユネスコ「世界の記憶」国際登録を記念して
4月17日にパリで開催されたユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の執行委員会で、「世界の記憶」に「増上寺が所蔵する三種の仏教聖典叢書(増上寺三大蔵)」が国際登録された。これを記念した大本山増上寺(東京都港区=小澤憲珠台下)で4月19日から開催の企画展、東京国立博物館(東京都台東区)で4月28日から開催の特別企画で、増上寺三大蔵が展示され、実物を一目見ようと連 -
大本山善光寺大本願第122世法主に 川名観惠新法主認証式
大本山善光寺大本願(長野市)の第122世法主に推戴された川名観惠台下の法主認証式が5月14日、総本山知恩院で執り行われた。 13時30分から同院古経堂で行われた認証式では、浄土宗、知恩院、善光寺大本願の各役職者と川名台下が住職を務めていた善光寺(東京都港区)の関係者ら約30人が参列。浄土門主・伊藤唯眞猊下から川名台下に法主認証書が授与された。 伊藤猊下は、「 -
再び信仰の対象に浄土宗保管の仏像 宗内寺院へ譲渡
浄土宗(川中光敎宗務総長)では、さまざまな理由から解散を余儀なくされた寺院に祀られていた仏像や什器7点を保管しているが、4月15日、その中の阿弥陀如来坐像、観音、勢至菩薩立像の3躯が宗内の寺院に譲渡されることとなった。 譲渡のきっかけは、令和5年10月、佛教大学宗教文化ミュージアム(京都市右京区)が、令和6年に浄土宗開宗850年を迎えることを機に開催した企画