最新記事一覧
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心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第20回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
令和6年5月
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信州長野市・善光寺門前やま茶屋
長野市・善光寺宿坊浄願坊檀信徒 一度食べたら忘れられない。ここでしか食べられないから、旅をしてでもまた食べに来る。そんなお店が長野県善光寺の門前町にある『やま茶屋』だ。「うちで使う山菜やきのこの多くは、社長が地元で採ってきたものなんですよ」 店を切り盛りするのは、女将の赤池恵利子さん。社長の赤池健さんは、山菜やきのこ採りの名人で、〝やま爺〟と呼ばれ、親しまれ -
浄土宗850年の歴史 美術品でたどる 特別展「法然と極楽浄土」始まる 東京国立博物館
4月16日から東京国立博物館(東京都台東区)で、特別展「法然と極楽浄土」が始まった。この展覧会は、飢饉や疫病、内乱などが頻発した平安時代末期に、「南無阿弥陀仏」ととなえることで誰もが極楽浄土へ救われるとの教えを法然上人が見いだし、承安5年(1175)に浄土宗を開かれてから850年を迎えることを機に開催されるもの。多くの困難にあいながらも生涯にわたり、お念仏の -
総本山、大本山 開宗850年慶讃法要・御忌大会 響き渡る 報恩の念仏
法然上人が浄土宗を開かれて850年を迎える本年。例年、4月に営まれる「御忌大会」と同時期に、総本山知恩院をはじめとする各本山では、「浄土宗開宗850年慶讃法要」が営まれ、全国から檀信徒のみならず多くの参列者が集い、50年に一度の慶事に相応しい盛儀となった。 この中、知恩院(伊藤唯眞門跡=京都市)では7日から14日まで慶讃法要が営まれた。7日には、貴田善澄執事 -
人々の縁結ぶ天井龍 前住職が3年をかけ制作 大分・圓龍寺
3月31日、大分県中津市にある圓龍寺(小笠原義宜住職)が、浄土宗開宗850年慶讃法要に併せて、天井龍の彫刻の開眼(新たに造られた仏像・仏画などに魂を請じ入れること)法要を執り行った。 開眼した天井龍の彫刻は、同寺の前住職・小笠原義生師(84)が、令和13年に、同寺が開創400年を迎えるにあたり、その機運を高めるために造ったもの。篤信の近隣住民からタイワンヒノ