最新記事一覧
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連載 仏教と動物 第21回 猫にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第21回目は、多くの人々に愛される動物「猫」を取りあげます。 神聖視される動物 -
心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第14回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第2章善導和尚正雑二行を立てて、しか -
懐かしい甘みと旨味ヤミツキ玉木の厚焼き玉子 玉木
茨城県五霞町・正徳寺檀信徒 黄色くて、四角くて、口のなかでやさしい甘みのあるだしがジュワッ。「美味しいね」「懐かしいね」「また食べたい」そんな声が自然と飛び交う。「玉木」の「厚焼き玉子」には不思議な魅力がある。「うちの厚焼きは、卵もだしも調味料も普通だよ」と言う社長の木村健さん。そう言い切ってなお、おいしい理由がたくさんある。 だしは毎朝鍋で煮出す。卵は状 -
令和5年12月
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【浄土宗の読む法話】「旅支度を整える」
秋の行楽シーズンを迎えました。旅に出るのは楽しいものですが、遠く見知らぬところへ行くとなると、不安や心配もあります。信頼のできる旅行社に手配を任せて、必要な旅支度を整えれば、あとは安心して楽しい旅の始まりを待つばかりです。 人生の旅路も必ず終わりが訪れ、いつか見ず知らずの不安に満ちた世界へ旅立たねばなりません。今のうちにしっかりと、次に生まれ行く先を定め、そ -
浄土宗開宗850年慶讃法要 総本山、大本山お待ち受け法要 厳修 念仏結縁の気運 より高く 総本山知恩院御影堂 10月2~9日
浄土宗(伊藤唯眞浄土門主・総本山知恩院門跡)は、10月2から9日まで、総本山知恩院(京都市東山区)の御影堂で、浄土宗開宗850年慶讃法要「総本山、大本山お待ち受け法要」を営みました。 これは、令和6年(2024)春、法然上人が浄土宗を開かれて850年を迎えるにあたり、その前年である本年、ご正当への気運を高めるため、法然上人が布教の拠点とされ、入滅された地に