最新記事一覧
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日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第10回 「一枚起請文」➀
お念仏の肝要「一枚起請文」 今回から2回に分け、法然上人のご遺言ともいえる「一枚起請文」を解説します。今回は前半部分を中心に説明します。 唐土我朝に、もろもろの智者達の、沙汰し申さるる観念の念にもあらず。また学問をして、念のこころを悟りて申す念仏にもあらず。ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生するぞと思いとりて申す外には別の仔細候わ -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第9回 「本誓偈」
善行をふり向ける「本誓偈」 弥陀本誓願 (みだほんぜいがん)極楽之要門 (ごくらくしようもん)定散等回向 (じょうさんとうえこう)速証無生身 (そくしょうむしょうしん) 十念 意訳阿弥陀さまの本願は、人々が阿弥陀さまに救われて極楽に往生するための肝要な門です。すべての善根功徳をふりむけて、速やかに生と死を超えた身となりましょう。十念(十遍のお念仏をとなえます -
燻製の香り漂う 大正ロマン風のおしゃれな酒場 燻製SAKABA 峰家
長野市・無常院檀信徒 JR長野駅・善光寺口から、ながの東急百貨店を通り越して歩くこと約3分。細い路地に分け入れば、瀟洒な一軒家にある「燻製SAKABA峰家」へとたどり着く。小さなドアを開けて階段をトントントンと、香ばしい燻製の香りが漂うとともに、大正ロマン風のおしゃれな異空間が目に飛び込んでくる。カラフルなステンドグラスに、竹下夢二の絵。流れるのは小粋なジャ -
令和4年9月
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沈みゆく夕日に浄土を想う 秋彼岸
日中はまだ暑さが残り、夏のように感じられる日もありますが、朝夕は大分しのぎやすくなってきました。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われてきたように、秋彼岸を迎える頃には、日増しに秋の気配を感じられるようになります。秋のお彼岸の期間は、秋分の日を中心とした1週間(今年は9月20日から26日)で、この間多くの寺院では彼岸法要が営まれ、仏さまやお墓をお参りする人でに -
小澤新法主 ご入山 八木前法主から法灯を継承 大本山増上寺
6月7日に大本山増上寺(東京都港区)の89世法主に推戴された小澤憲珠台下の入山式と88世法主八木季生台下の退山式が8月1日、増上寺で厳粛に執り行われた。はじめに八木台下の退山式が大殿(本堂)で営まれ、八木台下は退任の挨拶でこれまでの感謝の意とともに「850年前から続く、法然上人のお念仏の教えがこれからも末永く続いていくことを心から祈念しております」と述べられ