最新記事一覧
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滋賀の風土と職人技が生み出す うるわし、鮒寿し 川魚乃 やま重
滋賀県草津市・西方寺檀信徒 滋賀県の代表的な郷土料理・鮒寿しは、個性豊かな発酵食品だ。興味津々、人生初の鮒寿しを求めて訪れたのは、京都駅から電車で約20分、琵琶湖の南端近くの滋賀県草津市にある「川魚乃やま重」。二代目の山本重樹(しげき)さんと母の悦子(えつこ)さんが出迎えてくれた。まず、驚いたのは鮒寿しの美しいこと! 朱色の卵と白いごはん。口に入れるとフルー -
令和4年8月
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連載 仏教と動物 第13回 鷲にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第13回目は、精悍なイメージを持つ動物「鷲」を取りあげます。 父母の孝養 鷲は、タ -
開宗850年ポスター制作 二祖対面をテーマに
浄土宗では、令和6年に迎える「浄土宗開宗850年」の令和4年度版慶讃ポスターを制作した。メインビジュアルは昨年に引き続き、本紙「古典から見る 〝この世〟 〝あの世〟の情景」にイラストを提供する墨絵アーティスト・茂本ヒデキチ氏に依頼。法然上人が進むべき道に確信を得たとされる「二祖対面」をテーマにし、上人が師と仰ぐ中国の高僧・善導大師との夢の中での邂逅をイメージ -
鮮やかな浄土の様相よみがえる 貞享本當麻曼荼羅 修理後初公開
浄土宗と高野山真言宗で護持する當麻寺(奈良県葛城市)所蔵の綴織當麻曼荼羅 (国宝)を模写した、貞享本當麻曼荼羅(重文)の修理が完了したことを記念した特別展「中将姫と當麻曼荼羅」が7月16日から奈良国立博物館(奈良市登大路町)で始まり、同図が修理後はじめて公開された。當麻寺が本尊と仰ぐ、極楽浄土の様相を表した綴織當麻曼荼羅は、天平宝字7年(763)に織られたと -
箏曲発祥の地で 遺徳を偲び 感謝の供養 大本山 善導寺
福岡県久留米市にある大本山善導寺(阿川文正台下)が7月13日、室町期に活躍した近世箏曲の始祖で同寺の僧であった賢順(1534-1623)の400回忌法要を勤めた。箏曲関係者らが参列するなか、役目を終えた箏爪の供養も行われ、法要後、参列者らに見守られながら本尊のもとに奉納された。奈良時代、唐ヶ谷(福岡県添田町)に中国(唐)から伝来した十三弦の箏が、後に同寺に伝