ニュース一覧
-
文化財 後世に守り伝える 学生が仏像模刻 奉納 京都・平等院
京都府宇治市の平等院(神居文彰住職)にある国宝「雲中供養菩薩像」のうちの1躰を学生が模刻、同院塔頭・浄土院は3月17日の彼岸法要にあわせて檀信徒約100名と開眼式を営んだ。 雲中供養菩薩像は鳳凰堂内の南、西、北の壁面上部に掲げられている52躰の菩薩像で、天喜元年(1053)に制作されたもの。各像には南、北各1から26の番号がつけられ、阿弥陀如来坐像を囲むよう -
「災害支援ネットワークIwaki(DSNI)」発足
2月23日、福島県いわき市で馬目一浩師(福島・阿弥陀寺副住職)が会長となり、災害支援を目的とした団体同士が常日頃の連携を強化し、災害発生時の円滑な支援活動の展開をめざそうと「災害支援ネットワークIwaki(DSNI)」を発足した。現在は県内外約20の災害支援団体と個人有志で構成されている。馬目師は、2011年の東日本大震災直後から、浄土宗僧侶によるいわき市の -
時代のなかの念仏を知る 『浄土』無料公開が話題
法然上人鑽仰会(佐藤良純会長)による機関誌月刊『浄土』のウェブ上での無料公開が話題を集めている。同会は法然上人の思想と信仰を現代に生かそうと昭和10年に設立し、同年5月には『浄土』を創刊、今日まで発行を続けている。無料公開は、戦前から続く同誌が、時代のなかの念仏信仰を伝える貴重な資料となるため、多くの人に知ってほしいとの思いで平成30年からはじめた。閲覧は法 -
食料品を生活困窮者へ 「弘願院ともいきフードドライブ」 石川・弘願院
石川県金沢市にある弘願院(森岡達圭住職)では、寺院を拠点にSDGs(持続可能な開発目標)に取り組み、人々に食品ロスへの関心を高めてほしいとの思いから、昨年より食料品の寄付を募り、各方面への配布を行っている。浄土宗では、「共生」を「ともいき」と読むことにちなんで、森岡住職はこの活動を「弘願院ともいきフードドライブ」と名付けた。これまで檀信徒を中心に、近隣住民か -
総大本山〝御忌〟円成 コロナ対策行い 厳修
浄土宗宗祖・法然上人の遺徳を偲んで勤められる御忌。4月の陽光のなか、総本山知恩院はじめ、増上寺、金戒光明寺、百万遍知恩寺、清浄華院、善光寺大本願の各大本山では、1日から数日の日程で法要を営み、無事円成した。 御忌は本来、天皇や皇后、高僧の忌日法要に用いられる言葉だったが、大永4年(1524)、後柏原天皇が知恩院へ送った詔書をきっかけに、しだいに法然上人の忌日 -
功績を讃え進叙の111名に辞令 4月6日増上寺・24日知恩院で
浄土宗教師(僧侶)の功績に応じて与えられる階級「僧階」のうち、正僧正、僧正に任ぜられた教師などを浄土宗が表彰し、辞令を渡す叙任式が大本山増上寺(東京)で4月6日、総本山知恩院(京都)で4月24日、それぞれの御忌期間中に執り行われた。令和2年度は正僧正に40名、僧正に70名が叙任され、学問の功績を讃えて与えられる学階のうち、已講に1名が授与された。増上寺ならび