最新記事一覧
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よみがえった浄土庭園 善導大師癒石庭園 新潟・善導寺
令和3年10月、新潟県上越市の善導寺(吉田昌基住職)に往時の庭園が装い新たに復元された。同寺は高田藩主の信仰のよりどころとなってきた由緒ある寺院。旧本堂脇にあった庭園は長い間放置されていたが、同寺元檀家総代の石黒康嗣氏が発願し、私財を投じて回遊式浄土庭園を見事に復元させた。前からあった木々、祠、石塔、池など以前の面影を残しながら改修した。また、近隣の豪農から -
寺院が“共生社会”の軸に要医療者災害避難所プロジェクト 始動
災害時、難病などで医療的ケアが必要な人が避難できる場に寺院を開放するという「要医療者災害避難所プロジェクト」が、大阪市住吉区の願生寺でスタートし、10月31日に防災や医療専門家が参加して初回の現地調査ミーティングが行われた。 これまで病院での末期患者に対する仏教ホスピス、災害支援に携わってきた同寺の大河内大博住職が、一般避難所では人工呼吸器を付けた筋萎縮性側 -
半鐘をあるべき場所に 刻まれた銘を頼りに 所有者探す 大分・法然寺
大分市の法然寺・丹羽一誠住職は、同寺にある半鐘の所有者を探すため、情報を集めている。太平洋戦争時、当時の政府は武器製造に必要な金属資源の確保を目的に金属類回収令を公布。同寺も梵鐘と半鐘を供出し、終戦後、半鐘のみが戻った。しかし約20年前、同寺の名が刻まれた半鐘が、市内の別の場所で発見されたことから、同寺で使用していた半鐘を確認したところ、「佐伯」「専歳寺」な -
自身 振り返り 清々しい心で新年を
木々の葉も落ちはじめ、日に日に寒さが身に染みる季節となりました。新年を迎えるための大掃除や年賀状などの年越しの準備で忙しくしている間に、気が付けば年の瀬です。そんなこの時期に行われる代表的な仏教の行事に「仏名会」「御身拭い式」「除夜会」などがあります。「仏名会」は、私たちがこの一年、知らず知らずの間に犯してしまった罪を仏さまの前で懺悔する法会で、過去・現在・ -
大本山善導寺法主 阿川文正台下 6期目へ
岡県久留米市の大本山善導寺第67世法主阿川文正台下の任期満了に伴い、浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎宗務総長)が10月28日、浄土宗宗務庁(京都市東山区)で開催され、全会一致で阿川台下の6期目の推戴が決まった。任期は12月20日から令和7年12月19日までの4年間。阿川台下は昭和4年、大分県生まれ。浄土宗勧学、大正大学名誉教授。大正大学大学院博士課 -
増上寺蔵 家康公収集の大蔵経(仏教聖典集成) ユネスコ「世界の記憶」日本の推薦候補に決定
大本山増上寺(八木季生法主)と浄土宗(川中光敎宗務総長)は、同寺が保有する「浄土宗大本山増上寺三大蔵」について、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「世界の記憶」への登録を共同で申請、11月10日、文部科学省が登録への推薦を発表した。これを受け、11月12日に共同記者会見を開催、登録の趣旨説明を行い、経典の一部を公開した。 ユネスコの「世界の記憶」は、人類