最新記事一覧
-
連載 仏教と動物 第23回 虎にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第23回目は、勇猛で頼もしいイメージを持つ動物「虎」を取りあげます。 時の権力者の -
心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第19回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
寄り添い ともに歩む 開宗850年慶讃法要・別時念佛会 3月13日 全国浄土宗青年会
3月13日、全国の若手僧侶で組織する全国浄土宗青年会(寺井孝導理事長=北海道・宝隆寺副住職)は、総本山知恩院(=京都市東山区・伊藤唯眞門跡)で、本年ご正当となる浄土宗開宗850年を記念する「別時念佛会・開宗850年慶讃法要」を、全国より約180名の会員参加のもと厳修した。 法要に先立ち、浄土宗宗務庁(京都市東山区)で、墨絵アーティストの茂本ヒデキチ氏(本 -
令和6年4月
-
心ゆくまで味わう 法然さまの『選択集』 第18回
浄土宗で〝第一の聖典〟と位置づけられる書物『選択本願念仏集』(『選択集』)。「極楽往生を遂げるためには、何より〝南無阿弥陀仏〟とお念仏をとなえること」とする浄土宗の教えを、宗祖法然上人(1133ー1212)が微に入り細に入り説き示された「念仏指南の書」ともいえるものです。大正大学教授・林田康順先生に解説していただきます。 第3章弥陀如来余行を以て往生の本願と -
浄土宗開宗850年 受け継がれるお念仏の灯
令和6年(2024)は、法然上人が浄土宗を開かれてから850年目にあたります。「南無阿弥陀仏」ととなえれば、極楽浄土へ往生することができるとの浄土宗の教えは、上人が生涯をかけて広められたものです。上人がこの教えを広めるきっかけには、ある高僧との出会いがありました。 『拾遺古徳伝絵(しゅういことくでんえ)(常福寺(じょうふくじ)本)』に描かれる、善導大師(写真