最新記事一覧
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それぞれの形で供養を お盆
7月または8月の13日から15日(16日)に、日本の各地で行われる「お盆」は、私たちにとってもっとも馴染みのある仏教行事の一つです。その起源は、『盂蘭盆経』というお経に書かれたお釈迦さまの弟子・目連の逸話とされます。 ―あるとき、亡き母親が、飢えと渇きに苦しむ餓鬼の世界に生まれ変わり、全身骨と皮になって痩せ衰え、みるからに哀れな姿となっていることを神通力(仏 -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第4回 「四奉請・三奉請」
仏さまを迎える「四奉請・三奉請」 四奉請 奉請十方如来 入道場散華楽 (ほうぜいしほうじょらい じとうちょうさんからく)奉請釈迦如来 入道場散華楽 (ほうぜいせきゃじょらい じとうちょうさんからく)奉請弥陀如来 入道場散華楽 (ほうぜいびたじょらい じとうちょうさんからく)奉請観音勢至 諸大菩薩入道場散華楽 (ほうぜいかんにんせいし しょたいほさじとうちょう -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第3回 「三宝礼」
教えを受け止め心から敬う「三宝礼」 一心敬礼 十方法界 常住仏(いっしんきょうらい じっぽうほうかい じょうじゅうぶ)一心敬礼 十方法界 常住法(いっしんきょうらい じっぽうほうかい じょうじゅうほう)一心敬礼 十方法界 常住僧(いっしんきょうらい じっぽうほうかい じょうじゅうそう) 意訳あらゆる世界の仏とその教え、それを信仰する人々を一心に敬って礼拝(ら -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第2回「香偈」
身も心も清らかに 「香偈」 願我身浄如香炉 (がんがしんじょうにょこうろう)願我心如智慧火 (がんがしんにょちえか) 念念焚焼戒定香 (ねんねんぼんじょうかいじょうこう)供養十方三世仏 (くようじっぽうさんぜぶ) 意訳願わくは私の身が香炉のように清らかであり、私の心が智慧の火のようでありますように。日々、戒律を守り、心を平静に保つための香を焚き、あらゆる仏さ -
【浄土宗の読む法話】日常生活にお念仏を
仏教と言えば「南無阿弥陀仏」、「南無阿弥陀仏」と言えばお念仏と言われるほど、多くの日本人に馴染みのある言葉です。では南無阿弥陀仏のお念仏は、なぜ称えるの、いつ称えるの、その意味は、と尋ねれば、浄土宗の熱心な信徒さん以外は知らない方が多いのではないかと思います。 浄土宗では元祖法然上人のお念仏を日常生活の仲で、何時でも、どこでも、何回でもお称えすることをお勧め -
日々のおつとめ―浄土宗日常勤行式 第1回
浄土宗には日常勤行式(にちじょうごんぎょうしき)というお経の式次第があります。これは常日頃おつとめする読経のことで、年忌をはじめ多くの法要の基本ともなっています。今回から、この日常勤行式の式次第を追いながら、その意味するところや意義を考えていきましょう。 皆さんは、毎日どのくらいの時間、お仏壇の前に座っていますか?日々の生活の中で、わずかな時間でも仏さまやご