最新記事一覧
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千年の善行にも勝る お十夜
秋も深まりをみせ、肌寒さを感じることも多くなってきたこの頃、全国各地の浄土宗寺院では、「十夜会(十夜法要)」が営まれます。「十夜」とは「十日十夜」を略したもので、元来は、十日十夜の間、昼夜を問わずお念仏をとなえる法要。現在では、10月から11月にかけて、数日間から1日と日数を短くして勤める寺院が多いようです。この法会は平貞国が、京都・真如堂で営んだのが始まり
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縁を結びつなげる 寺院を地域コミュニティの場に 大阪・超泉寺
大阪府寝屋川市、超泉寺の茂上洋之(もがみようし)住職(45)は、幼児と親を対象にした「サラナ親子ひろば」、高齢者サロン「いずみのひろば」、そして大人から小さい子どもまでを対象とした地域交流サロン「ともいきひろば」など、多彩な交流の場を提供している。(ジャーナリスト・北村敏泰) 9月9日には、午前中に母子が本堂で遊戯や手作り教室に集い、子育てについての話が盛り
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宗祖法然上人の遺跡を護りたい 本尊修復のため 全国行脚 高知・正福寺
高知県四万十市にある正福寺の月城嘉辰(つきしろかしん)住職は、本尊修復のため、今年4月からその資金を募る全国行脚を始めた。法然上人は建永の法難の際、当初は土佐・中村(現在の高知県四万十市)に配流となる予定で、上人を迎えるために正福寺は建立された。しかし、上人の配流地が讃岐(現在の香川県)となり、同地の人々は悲しみ、それを聞いた上人は、自らの七条袈裟と鉦鼓(し
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大本山増上寺第89世法主に 小澤憲珠新法主認証式 8/29総本山・知恩院
6月7日に大本山増上寺(東京都港区)の第89世法主に推戴された小澤憲珠台下(けんじゅだいか)の法主認証式が8月29日、総本山知恩院で厳粛に執り行われた。午後1時半から集会堂で行われた認証式では、浄土宗、知恩院、増上寺の各役職者と小澤台下が住職を務めていた極楽寺(東京都八王子市)関係者ら約30人が参列、浄土門主・伊藤唯眞猊下(ゆいしんげいか)から小澤台下に法主
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大本山光明寺御法主 柴田哲彦台下 3期目へ
大本山光明寺(神奈川県鎌倉市)第113世法主柴田哲彦(しばたてつげん)台下の任期満了に伴い、浄土門主・法主推戴委員会(委員長=川中光敎(かわなかこうきょう)宗務総長)が9月7日、浄土宗宗務庁(東京都港区)で開催され、全会一致で柴田台下の3期目の推戴が決まった。任期は令和4年10月6日から令和8年10月5日までの4年間。柴田台下は昭和13年生まれの84歳。同3
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子どもが“たよれる”場所をおてらおやつクラブ 子どもの居場所づくり事業開始
子どもの貧困問題解決を目指す認定NPO法人おてらおやつクラブ(松島靖朗(まつしませいろう)代表=奈良県・安養寺住職)が、家や学校以外に居場所がない子どもたちに、″たよれる〟場を提供する「子どもの居場所づくり事業」を開始した。同事業は、不登校や引きこもりなど、さまざまな事情で悩みや不安を相談できない子どもたちが、それを打ち明けられる場所を設けることを目的に企画