最新記事一覧
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介護者の共感とつながりを求め お寺おむつプロジェクト 大阪・安福寺
高齢者らを介護する家で使わずに余った紙おむつを寺で集めて必要な家庭などに贈り、同時に“支え合いの心”を広めようという「お寺おむつプロジェクト」を大阪府柏原市の安福寺(=大﨑信人住職)が昨年秋よりスタートさせ、地域での協力の輪が広がりつつある。 きっかけは、肉親の介護をする人の集い「介護者カフェ」を大﨑住職が企画する中で、檀信徒の男性から「一周忌を迎えた母親の -
映画化もされた「夫婦善哉」 発祥の店で夫婦円満を願う 法善寺 夫婦善哉
大阪市・法善寺信徒 大阪・ミナミの代表的な繁華街である戎橋商店街。ほど近くには、水掛不動尊で有名な法善寺がある。不動尊に参拝するため多くの人が訪れるが、参拝客からこよなく愛されているのが、不動王像の右手にある「夫婦善哉」だ。お店の名前を聞き、「もしや?」と思われる方もいるかもしれない。そう、映画化もされた有名な小説『夫婦善哉』のモチーフとなったお店だ。昭和1 -
連載 仏教と動物 第8回 魚にまつわるお話
お釈迦さまの前世における物語『ジャータカ』をはじめ多くの仏教典籍(仏典)には、牛や象などの動物から、鳥や昆虫、さらには空想上のものまで、さまざまな生き物のエピソードが記されています。この連載では『仏教と動物』と題して仏教における動物観や動物に託された教えについて紹介いたします。第8回目は、私たちの生活にも身近な動物「魚」を取りあげます。 煩悩・解脱のイメージ -
現代版「笠地蔵」 年末に子どもたちへ食料届ける
長野県松本市の玄向寺(=荻須眞教住職)では、令和2年から「笠地蔵プロジェクト」として、年末に支援を必要としている家庭の子どもたちへ食料品を届ける活動をしている。これは同寺副住職の荻須真尚師が、コロナ禍の影響で困窮する家庭が急増していることを受け、何かできることがないかと思案し、企画したもの。「昔話の笠地蔵にならい、長期休暇で給食がなくなる年末に食料を届け、子 -
子どもの笑顔 境内に広がる お寺で謎解きウォーク 福岡 授手の会
福岡県筑後地区の浄土宗若手僧侶有志で組織する授手の会(山下公義会長・福岡県小郡市實相寺住職)は、久留米市の魅力発信と地域資源を活かした街づくりを目的に催し等を展開する「久留米まち旅博覧会」が主催する体験プログラムの一環として、10月24日と12月19日、同市の大本山善導寺を会場に、「家族で楽しむ お寺で謎解きウォーク」を開催。両日合わせて10組45名が参加し -
95名の新たな僧侶が誕生 知恩院・増上寺 伝宗伝戒道場成満
浄土宗の教師(僧侶)になるための最後の修行である伝宗伝戒道場が、12月5日から25日まで総本山知恩院(=京都市東山区・伊藤唯眞猊下)で、12月7日から27日まで大本山増上寺(=東京都港区・八木季生台下)で行われ、計95名の新たな僧侶が誕生した。伝宗伝戒道場とは、浄土宗が伝承する重要な「宗」の系譜と、浄土宗僧侶が守るべき「戒」を授かる道場で、双方を授かって初め