ニュース一覧
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修復中の法然上人像から江戸期の墨書 二代将軍秀忠の戒名など33点発見 岩手・大念寺
令和3年の春、岩手県大槌町の大念寺(=大萱生修明住職)所蔵の法然上人像から、江戸時代に納められた墨書が発見され、地元で注目を集めている。 この像は寛政6年(1794)、かつて大念寺本堂で行われた寺子屋で庶民の教育に尽力した僧・寂照軒の門弟たちが、師の三十三回忌の追善と、火災で焼失した同寺本堂の仮堂落慶法要に合わせて発願し、造立したもの。制作したのは、江戸時代 -
記憶を継ぎ 平和な世へ 平和の尊さ 学び伝える 神奈川・西福寺
昨年11月7日、神奈川県厚木市にある西福寺(=宮澤正順住職・91歳)の十夜法要で、神奈川県を中心に学校などで戦争の記憶と命の尊さを後世に伝える語り部活動をしている髙徳えりこ氏による講演が行われた。髙徳氏は、Webで、『ユキは十七歳特攻で死んだ』(毛利恒之著、ポプラ社)の表紙写真に、特攻隊として17歳の若さで亡くなった伯父が写っているのを目にしたことがきっかけ -
末永く念仏広める道場に 大殿屋根瓦総葺き替え竣工式 大本山増上寺
11月29日、東京都港区にある大本山増上寺(八木季生台下)は、令和2年10月に着工した大殿屋根瓦総葺き替えの竣工式を勤めた。昭和49年に建立された大殿の屋根瓦には、ひび割れや瓦をつなぐ銅線の断絶や緩みが各所に発生。また、土瓦約6万枚が載った屋根の総重量は約500トンに及び、建物への負担も大きく、耐震性を強化する必要があった。同寺は、令和6年に迎える「浄土宗開 -
滋賀浄青が浄米1トン寄託 歳末に向け 貧困家庭を支援
滋賀県内の若手僧侶で組織する滋賀教区浄土宗青年会(稲岡和紀会長・以下「滋賀浄青」)は11月9日、子どもの貧困問題解決を目指し活動する認定NPO法人おてらおやつクラブ(代表=安養寺住職・松島靖朗師)に米1トンを寄託した。滋賀浄青は平成22年から、同県内の浄土宗寺院に供えられた米(浄米)を収集。被災地や子ども食堂、フードバンクなどに届ける「おうみ米一升運動」を行 -
浄土宗芸術祭美術展 浄土宗高僧名号展 開催 11/2~7 京都市美術館別館
浄土宗芸術家協会(光成輝道理事長)は、11月2日から7日まで京都市美術館別館にて、「第46回浄土宗芸術祭」を開催した。浄土宗の僧侶や檀信徒をはじめとする同協会の会員が、日本画、洋画、彫刻・彫塑、写真、工芸、書などの幅広いジャンルの作品が多数出展された。また令和6年に迎える浄土宗開宗850年の慶讃事業の一環として、「令和3年度浄土宗高僧名号展」を併修。全国の浄 -
よみがえった浄土庭園 善導大師癒石庭園 新潟・善導寺
令和3年10月、新潟県上越市の善導寺(吉田昌基住職)に往時の庭園が装い新たに復元された。同寺は高田藩主の信仰のよりどころとなってきた由緒ある寺院。旧本堂脇にあった庭園は長い間放置されていたが、同寺元檀家総代の石黒康嗣氏が発願し、私財を投じて回遊式浄土庭園を見事に復元させた。前からあった木々、祠、石塔、池など以前の面影を残しながら改修した。また、近隣の豪農から